川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

原点

毎年一回小学校の友達との飲み会かある。その友達3人のうち2人は、中学校一緒であるからなんとなくわかるのだが、1人は小学校5、6年生の時の付き合いのみである。大学のときに不意に会いたいと思い、正月に連絡した。その流れは今も変わらず、1年に1回会うこ…

異物

元来が無口な人間である。誰かと会話をすることよりも、無言で雲を見つめることのほうが好きである。今雄弁に語っていることは、自分の内面や物事の構造を言語化することで、考えを発展していけると思うから、しゃべれるようになっただけで、別におしゃべり…

無邪気

子供から無邪気な目で見られた時、大概の場合大人は対応に窮する。感情の種類が少ない子供にとって、世界とは知らないもので満ちていて、複雑なしがらみを知らないため、相手の立場も気遣わない純粋な疑問を投げかけることができる。一人の大人が抱える悩み…

予定調和

ユーモアには、人の予定調和を崩すことが必要である。ピンと張った緊張感の中で、想像の斜め上をかっとんでいく潔さが必要である。昔トリビアという番組で、偉い学者先生たちがお笑いを考えたときに、何が最も面白いですかという質問に答える、トリビアの種…

黒子のバスケ事件最終意見陳述

8年以上前になるだろうか。Facebookを何気なくみている時に、黒子のバスケの脅迫事件での犯人の最終意見陳述の記事が共有されていた。事件の概要はなんとなく知っていたけれど、この陳述の存在を知らなかったのだが、見てみてただただ驚いた。自分が犯人とし…

事実

よく、人の気持ちを考えなさいとか言う人がいる。人の感情を逆なでするような言葉をよく発していた分だけ、あまり人の感情を忖度せずに、思ったことを言ってきた。本当は忖度に忖度を重ねた末、思ったことをはっきりと言うと決意して言っているのではあるが…

言語化

言語化をすることのおもしろさの一つに、複数の世界をつなげるということがある。文学など、特定の人が書いた、特殊な条件における、特異な事件を描いているだけである。ただ、そこに書かれているものの焦点や、書き方に注視することで、自分とは違う世界の…

4月は君の嘘

海外で弱った自分の心を奮わせるなにかを探しているときに、4月は君の嘘というアニメを見た。昔からタイトルを聞くことはたまにあったのと、自分自身ピアノを弾くのでとても興味があって見てみたのだが、平日の夜10時から見始めて、気づいたら朝の5時であっ…

無垢の予兆

一つぶの砂に 一つの世界を見 一輪の野の花に 一つの天国を見 手のひらに無限をのせ 一時のうちに永遠を感じる ウィリアムブレイクというイギリスの作家による、唯一知っていて好きな詩である。博士の愛した数学の映画のエンドロールに流れてくるため、知名…

全振り

最近大学の友達とオンライン飲み会をしているときに、高校時代辛かったという話をしている友達がいた。出会ってから十数年経って初めて打ち明けられて、素直になったなととても感慨深かったのであるが、自分の心境に触れて何が辛かったのかを語っていた。そ…

不安の先

不安であれ、喜びであれ、ある種動物として生をうけた以上、ある一定の感情には、その感情を持ちうるための理由がある。同じ人間同士を食べないのは、同種族同士に感染するウィルスの蔓延を防ぐという説もあり、忌避感という感情はそれに役立つ。辛さという…

鬼滅の刃の竈門炭治郎が「俺は長男だから我慢できていたけど次男だったら我慢できなかった」といっていた。物語の中で唐突に出てくる言葉であるため、違和感がすごいのだが、好きな言葉として挙げられていることが多いため、とても実感として理解できるので…

海外で働く

大きな企業において海外で働くことの悪い点に、個人に会社の責務を負わせるということがある。規模が小さければ、小さいほど、組織力は小さくなり、個人の能力の割合が高くなる。ただし、責務は個人の能力を負わせてはいるが、会社の看板を背負っているため…

逆境

何かの選択をする時に、何となく「おもしろそう」な方を選ぶ。その選択をする際の自分の一つの癖に、逆境を楽しむということがある。中学校の時に、何かの漫画で「人生を楽しむ秘訣は、逆境を楽しむことにある」と書かれているのを読んだ。今では漫画の題名…

テーマ

論文を書く際には、テーマ決めが重要になる。それは教授から与えられたり、自分で考えていったりするのだが、テーマを決める時点で論文の半分以上が決まってくるほどとても重要である。データを恣意的に捻じ曲げ、結論に沿うように、過程を変える報道などを…

タイプ

幸いなことに、女の子を紹介するよと色々な人からよく言われる。人格に対してある一定の評価をもらっているということで、とてもありがたいことではあるのだが、そういう時に一番困るのが、どんな人がタイプなのかという質問だ。改めて考えてみると、とても…

女子小学生のかかとについている車輪のあれ

先日公園を歩いていると、同じ姿勢を保ちながら平行移動してくる女子小学生に出くわした。最近よく見る光景だがどうやら靴のかかとについてる車輪のあれを使っているらしい。 梅の花が咲き始めた陽気な春を感じさせる公園で、楽ちんそうに滑りながら移動する…

願い

時を超えて語り継がれる言葉や物語には、語りつがれるだけの力がある。何が直接的に人の心を動かすのかは分からないが、語り継がれた分だけそこには、時を経ても普遍的に共感しうる何かがあるのだろう。媒体は口伝であったり本であったり、時には建物であっ…

仕事をし始めて数年は、お前の言っている事が分からないとよく言われた。物事の論理が繋がっていないのだと。Aの結果からBをすっ飛ばして、Cに行っている。それを自分では不思議に思っていた。なんで分からないのだろうか。Aが起きればCが起きのるのは当然の…

暗がりで蠢く

人からすれば小難しいと思われる事柄を考えて、ここに記載している理由はたった一つ。自分の身を守るためである。 夏目漱石の草枕の冒頭に有名なセリフがある。「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。…

恋愛

元来恋愛が苦手である。短期的な恋愛がうまくいくためには、ある種わがままの押し付けあいを程よく行う必要があると感じている。何かの欲望を相手に押し付けなければ、物語は始まらない。図書館で同じ本を取るために、手と手が触れたとしても、この本が面白…

煙草

結婚を考えている女性の条件に挙げられているのが、煙草を吸わないということをよく耳にする。煙草など百害あって一利なし。吸っているだけで健康を損なうなど言語道断。お金もかかるし、吸うことの意味が分からない。本人の体調を考えるとやめてほしいと思…

二元論

幸せになりたいと誰よりも思っているはずなのに、常に佳境に立っている。平穏を手に入れるがために、苦難を歩んでいる。心静かに過ごすためには、何よりも先に動じなければいけないと思っている。少しは苦労を経て、人の感情が理解できる大人にはなったと思…

大人

自分の足で立って生きるかどうか。常にそれは生きていくうえでの命題であったと思う。今まで生きてきた中で、もうどうしようもなく逃げ出したいと思うことが数回あった。辛く、寂しく、孤独で、不安で、誰にどう伝えていいかもわからない感情を抱えて、それ…

孤独

人はどういうときに孤独を感じるのだろうか。いろいろな瞬間がある。無人島に1人ぽっちのとき。クラスで一人だけぽつんと席に座っているとき。場面的には、個として存在しているイメージが漠然と思い浮かばれるが、個人的には物理的に人とのかかわりがあった…

哲也

最近はとても親切な世の中だと思う。多様性が重んじられ、個性を尊重される。すべてのものは人が快適に使いやすくなるように作られ、必要な情報は滞りなくスムーズに提供される。サランラップは片手で切れるし、掃除用のころころは床に引っ付くこともなくな…

あり

2週間のホテル生活の中で部屋の中にありを目にする。とても小さいやつだ。多くはないが、決して少なくはない。仕事をしているときに視界に入ると、集中力が切れてしまうのと、体に上ってくると少しくすぐったいが、生活の上でそれ以上の差し障りはない。触覚…

ブレイキングバッド

やることがあるけど、やりたくないときは現実を逃避するに限る。坂口安吾が堕落論において、すべからく人は堕落するべきだと言っていたが人は堕ち続けられるほど強くはないとも言っていた。たとえ逃げ続けようとも、結局逃げ続けられない自分を毎回発見する…

菊と刀

海外で住むのであれば、日本のことを知らなくてはならない。右へならえのとても日本人らしい発想だなと感じていたけれど、読まないよりは読んだ方がいいかなと思って、ルース・ベネディクト著「菊と刀」を読んだ。感想は驚愕の一言である。 ルース・ベネディ…

缶詰生活

海外に来ることになって、初めて2週間のホテルでの隔離生活を行っている。俗に言う缶詰生活というやつであろう。赴任したてで知る人もおらず、在宅勤務とは名ばかりのただゴロゴロするだけの生活である。 思えば一回やってみたいことの一つではあった。何を…