川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

愚痴2

最近の若者はと思うのは、自分自身の身も心も老いてきた証拠なのであろう。目の前にある事象をなんとか自分の中で無理矢理にでも飲み込ませるために、世代の差というなんとも変え難い大きな壁としてとらえるのは、仏教感でいう諦めが支配的な日本ならではの…

痩せ我慢の説

福沢諭吉が勝海舟に出したとして、知られる痩せ我慢の説という言説がある。勝海舟が、江戸城の開城に際して、反抗を見せることなく明け渡すことにした、顛末に対しての福沢諭吉の批判である。その中で、「立国は私しなり、公に非ざるなり。」と述べている。…

衝動に支配される世界

最近若者を手厚く気遣う熟練の人々という構図をよく見る。すぐ何かあればパワハラと認識され、過剰なほどに優しさを意識して接する。わりと上の世代と関わることが多いのだが、その丁重さにはむずむずとしたなんとも言えない感情がつきまとう。そのなんとも…

グルーブ感

音楽を聴いていると、たまにどうしようもなくなるくらいリピートをする曲がある。ラップでフロウと呼ばれる波のような乗り心地のある曲である。あまり歌詞がなくても構わないが、敷き詰められた歌詞に、グルーブに乗っているような響きがあるとなおさらいい…

利休にたずねよという小説の中で、千利休の話が出てくる。歴史小説というよりは、単純に筆者の考える才覚の鋭いものの成り立ちや行動・考えを一つの歴史舞台にあてはめているという印象を受けるので、純粋に小説といってよいと思う。千利休は心の奥底に美に…

怒り

最近怒りに対して折り合いがつかないと感じている。怒りとは自分の無力感に対して、行き場のない感情が出るためだと聞いたことがある。たしかに無力感は感じている。やる気のないじいちゃんと二人で働いており、逃げ場はなく、否応なしに仕事を引き受けざる…

意味

自分の特徴はおもしろさを求めることにある。自分にとっておもしろさとは、俯瞰的に見た時の違和感であり、他の人との違いであり、多種多様なものである。ある意味それは自分自身に大喜利を課しているようなもので、今の状況や感情や立場をキャッチーなフレ…

平坦な道

退屈な人生をもとめている。誰よりも平凡なささやかな家庭を持つために、努力をしてきた。雨が降ろうが槍がふろうが、世界が核戦争の渦に巻き込まれようが、動じることのない確固たる意思を持てるように、自分の中にフラットな平凡さを持てるように生きてき…

上昇志向

よくわからない感情の一つに上昇志向がある。人を切り捨てでものしあがる。よく聞くセリフではあるのだが、あまり周りでそういう人をみたことがない。昔は、人の数が多かったから、自分の存在を示すかのように、上にいくことにより自分自身を証明したのだろ…

愚痴

自分の抱えている感情の中で、言ってもどうしようもないものは一般的に愚痴と言われる。ここに書かれているほとんどなど、論理的客観的に見せかけた愚痴であるのだから、少し感情面を存分にのせた愚痴を書きたいと思う。 最近前向きに女性と会うようにしてい…

性格の悪さ

出来るだけ、いい面も悪い面も拾うようにして、話を書くことを心がけてはいるのだが、オリジナリティとは偏見の積み重ねでできるものだという話を耳にした。偏見とは人に対して持つ自分の性格の悪さの集合体である。それなりのスペックでこの歳まで結婚出来…

上司

海外で囲まれているのは2回り以上の上司であった。建設業ではよく聞く話であるが、氷河期もあってか、40代の構成する働き盛りの人員が少ないため、今まで直属の上司は少し上か、大分上の人が多かった。建設業は過酷である。何も疑問を持たず、当然のように土…

リア充の写真

一番初めにも書いたが、幸せな人を色眼鏡で見る癖がある。Facebookで幸せそうな家族な写真を見るたびに、絶望の淵にいる人たちのことが思い浮かぶ。それは単に嫉妬という感情なのか。ひねくれているからなのか。自分自身がいいやつであることも嫌な奴である…

ヒカルの碁

いつでも黄金時代は昔であるように、過去の想いでは大抵のものが美化されている。どんなに退屈であったとしても、どんなにつらかったとしても、何かを食い入るように見たり行ったりすることは、勝手にきれいな思い出になる。改めて今再度見直したときに、昔…

本の紹介

どんなに引っ越しをしようとも、毎回ついてくる本がいる。買っては捨ててを繰り返しているけれど、歳を経るほどに読み方が異なる本は、いつも見えるところにおいてある。もういやだ。そう思うことは色々あるけれど、そんなときに現実逃避をするために難解な…

石橋をたたいて渡る

前もって周到な準備を行い、確認を怠らないことをことわざで「石橋をたたいて渡る」と表現する。最近そんな世の中だなと思う。不祥事をしたり、不倫をしたり、犯罪をしたり、会社や人が失敗をしたりする情報が出回り、過剰に非難される。情報リテラシーと称…

合理化

何か辛いことや嫌なことがあると、すぐに合理化をする癖がある。ある意味では、逃避の一種なのだが、無駄に見て読んだ小説や漫画やアニメの知識をフル回転させて、自分の中でもっともらしい理由を見つけて合理化を図る。 合理化を図ることの良い点は、現状を…

集合知

子供から始まって、今ある程度の年齢になるまで、たぶんほかの人より少しだけ、いろんな行動をしてきたと思う。安定志向の強い自分としては、いい面を伸ばすというよりは苦手な面を補強する行動が多かった。どんな時も笑っていられる平凡な人生を子供のころ…

死んだ魚の目をした友人

20代はインプットをする時期で、30代はアウトプットをする時期とよく言われる。この文章を書いているのも、そろそろ自分の中にためた知識や経験を、社会にアウトプットする時期になったのではないかなと思って、書いている。誰に見せるために書いているわけ…

辛い時

人は辛い時にその人の本質が出るとよく耳にする。でも、聞いていてあまり自分に馴染まないと思っていた。その状況で頑張ることが、いいことだと、人々を誤魔化す都合の良い言葉だと感じられたからだ。海外で働くことになって1年間経って、上の人たちに日本に…

攻略本

昔ゲームとかをしていた時、攻略本をよく買った。今は、ネットを探せばいくらでも攻略情報など出てくるのだが、その当時は友達同士の会話か、テレビでやっている小ネタの紹介か、攻略本でしか、裏技や強いアイテムを手に入れる方法を探す手段がなかった。無…

悩み

ごちゃごちゃとした頭の中を整理するために、現状の問題点を整理したいと思う。今現状があまりも初めてのことが多すぎて悩んでいるからである。 初めてのことを書き出すだけでもざっと、以下のようになる。 ○海外 人間関係(意思疎通)、言語(英語)、材料…

理由

自己肯定感が少なく、臆病な人間である。心からこうしたいという宣言を持ちえない自分の空虚な内面が露呈されることを、いつも恐れていた。怖さから逃げるのが動物としての本能だからか、自分の内面を隠すように、末っ子としてわがままが許される立場で、与…

狂気の沙汰

アカギの名言に「狂気の沙汰ほどおもしろい」という言葉がある。クールな天才はいつになっても男子の憧れである。いかにクレイジーであるか。武勇伝を語る不良のように、いかに頭がおかしいかを友人達と競っている。男子校あるあるなのかもしれないが、いか…

表裏

ここにもたびたび書いているが、広義でとらえると同じ現象ではあるのに、コインの表と裏のように使われている言葉がある。「毒」と「薬」。薬の効用はさまざまあるため一概には言えないが、病気に抵抗をつけるための適切な摂取量の「毒」を「薬」という。温…

原点

毎年一回小学校の友達との飲み会かある。3人のうち2人は、中学校一緒であるからなんとなくわかるのだが、1人は小学校5、6年生の時の付き合いのみである。大学のときに不意に会いたいと思い、正月に連絡した。その流れは今も変わらず、1年に1回会うことを続け…

異物

元来が無口な人間である。誰かと会話をすることよりも、無言で雲を見つめることのほうが好きである。今雄弁に語っていることは、自分の内面や物事の構造を言語化することで、考えを発展していけると思うから、しゃべれるようになっただけで、別におしゃべり…

無邪気

子供から無邪気な目で見られた時、大概の場合大人は対応に窮する。感情の種類が少ない子供にとって、世界とは知らないもので満ちていて、複雑なしがらみを知らないため、相手の立場も気遣わない純粋な疑問を投げかけることができる。一人の大人が抱える悩み…

予定調和

ユーモアには、人の予定調和を崩すことが必要である。ピンと張った緊張感の中で、想像の斜め上をかっとんでいく潔さが必要である。昔トリビアという番組で、偉い学者先生たちがお笑いを考えたときに、何が最も面白いですかという質問に答える、トリビアの種…

黒子のバスケ事件最終意見陳述

8年以上前になるだろうか。Facebookを何気なくみている時に、黒子のバスケの脅迫事件での犯人の最終意見陳述の記事が共有されていた。事件の概要はなんとなく知っていたけれど、この陳述の存在を知らなかったのだが、見てみてただただ驚いた。自分が犯人とし…