川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

小言

性格の悪さ

出来るだけ、いい面も悪い面も拾うようにして、話を書くことを心がけてはいるのだが、オリジナリティとは偏見の積み重ねでできるものだという話を耳にした。偏見とは人に対して持つ自分の性格の悪さの集合体である。それなりのスペックでこの歳まで結婚出来…

上司

海外で囲まれているのは2回り以上の上司であった。建設業ではよく聞く話であるが、氷河期もあってか、40代の構成する働き盛りの人員が少ないため、今まで直属の上司は少し上か、大分上の人が多かった。建設業は過酷である。何も疑問を持たず、当然のように土…

リア充の写真

一番初めにも書いたが、幸せな人を色眼鏡で見る癖がある。Facebookで幸せそうな家族な写真を見るたびに、絶望の淵にいる人たちのことが思い浮かぶ。それは単に嫉妬という感情なのか。ひねくれているからなのか。自分自身がいいやつであることも嫌な奴である…

石橋をたたいて渡る

前もって周到な準備を行い、確認を怠らないことをことわざで「石橋をたたいて渡る」と表現する。最近そんな世の中だなと思う。不祥事をしたり、不倫をしたり、犯罪をしたり、会社や人が失敗をしたりする情報が出回り、過剰に非難される。情報リテラシーと称…

合理化

何か辛いことや嫌なことがあると、すぐに合理化をする癖がある。ある意味では、逃避の一種なのだが、無駄に見て読んだ小説や漫画やアニメの知識をフル回転させて、自分の中でもっともらしい理由を見つけて合理化を図る。 合理化を図ることの良い点は、現状を…

集合知

子供から始まって、今ある程度の年齢になるまで、たぶんほかの人より少しだけ、いろんな行動をしてきたと思う。安定志向の強い自分としては、いい面を伸ばすというよりは苦手な面を補強する行動が多かった。どんな時も笑っていられる平凡な人生を子供のころ…

死んだ魚の目をした友人

20代はインプットをする時期で、30代はアウトプットをする時期とよく言われる。この文章を書いているのも、そろそろ自分の中にためた知識や経験を、社会にアウトプットする時期になったのではないかなと思って、書いている。誰に見せるために書いているわけ…

辛い時

人は辛い時にその人の本質が出るとよく耳にする。でも、聞いていてあまり自分に馴染まないと思っていた。その状況で頑張ることが、いいことだと、人々を誤魔化す都合の良い言葉だと感じられたからだ。海外で働くことになって1年間経って、上の人たちに日本に…

攻略本

昔ゲームとかをしていた時、攻略本をよく買った。今は、ネットを探せばいくらでも攻略情報など出てくるのだが、その当時は友達同士の会話か、テレビでやっている小ネタの紹介か、攻略本でしか、裏技や強いアイテムを手に入れる方法を探す手段がなかった。無…

悩み

ごちゃごちゃとした頭の中を整理するために、現状の問題点を整理したいと思う。今現状があまりも初めてのことが多すぎて悩んでいるからである。 初めてのことを書き出すだけでもざっと、以下のようになる。 ○海外 人間関係(意思疎通)、言語(英語)、材料…

理由

自己肯定感が少なく、臆病な人間である。心からこうしたいという宣言を持ちえない自分の空虚な内面が露呈されることを、いつも恐れていた。怖さから逃げるのが動物としての本能だからか、自分の内面を隠すように、末っ子としてわがままが許される立場で、与…

狂気の沙汰

アカギの名言に「狂気の沙汰ほどおもしろい」という言葉がある。クールな天才はいつになっても男子の憧れである。いかにクレイジーであるか。武勇伝を語る不良のように、いかに頭がおかしいかを友人達と競っている。男子校あるあるなのかもしれないが、いか…

表裏

ここにもたびたび書いているが、広義でとらえると同じ現象ではあるのに、コインの表と裏のように使われている言葉がある。「毒」と「薬」。薬の効用はさまざまあるため一概には言えないが、病気に抵抗をつけるための適切な摂取量の「毒」を「薬」という。温…

原点

毎年一回小学校の友達との飲み会かある。3人のうち2人は、中学校一緒であるからなんとなくわかるのだが、1人は小学校5、6年生の時の付き合いのみである。大学のときに不意に会いたいと思い、正月に連絡した。その流れは今も変わらず、1年に1回会うことを続け…

異物

元来が無口な人間である。誰かと会話をすることよりも、無言で雲を見つめることのほうが好きである。今雄弁に語っていることは、自分の内面や物事の構造を言語化することで、考えを発展していけると思うから、しゃべれるようになっただけで、別におしゃべり…

無邪気

子供から無邪気な目で見られた時、大概の場合大人は対応に窮する。感情の種類が少ない子供にとって、世界とは知らないもので満ちていて、複雑なしがらみを知らないため、相手の立場も気遣わない純粋な疑問を投げかけることができる。一人の大人が抱える悩み…

予定調和

ユーモアには、人の予定調和を崩すことが必要である。ピンと張った緊張感の中で、想像の斜め上をかっとんでいく潔さが必要である。昔トリビアという番組で、偉い学者先生たちがお笑いを考えたときに、何が最も面白いですかという質問に答える、トリビアの種…

黒子のバスケ事件最終意見陳述

8年以上前になるだろうか。Facebookを何気なくみている時に、黒子のバスケの脅迫事件での犯人の最終意見陳述の記事が共有されていた。事件の概要はなんとなく知っていたけれど、この陳述の存在を知らなかったのだが、見てみてただただ驚いた。自分が犯人とし…

事実

よく、人の気持ちを考えなさいとか言う人がいる。人の感情を逆なでするような言葉をよく発していた分だけ、あまり人の感情を忖度せずに、思ったことを言ってきた。本当は忖度に忖度を重ねた末、思ったことをはっきりと言うと決意して言っているのではあるが…

言語化

言語化をすることのおもしろさの一つに、複数の世界をつなげるということがある。文学など、特定の人が書いた、特殊な条件における、特異な事件を描いているだけである。ただ、そこに書かれているものの焦点や、書き方に注視することで、自分とは違う世界の…

無垢の予兆

一つぶの砂に 一つの世界を見 一輪の野の花に 一つの天国を見 手のひらに無限をのせ 一時のうちに永遠を感じる ウィリアムブレイクというイギリスの作家による、唯一知っていて好きな詩である。博士の愛した数学の映画のエンドロールに流れてくるため、知名…

全振り

最近大学の友達とオンライン飲み会をしているときに、高校時代辛かったという話をしている友達がいた。出会ってから十数年経って初めて打ち明けられて、素直になったなととても感慨深かったのであるが、自分の心境に触れて何が辛かったのかを語っていた。そ…

不安の先

不安であれ、喜びであれ、ある種動物として生をうけた以上、ある一定の感情には、その感情を持ちうるための理由がある。同じ人間同士を食べないのは、同種族同士に感染するウィルスの蔓延を防ぐという説もあり、忌避感という感情はそれに役立つ。辛さという…

鬼滅の刃の竈門炭治郎が「俺は長男だから我慢できていたけど次男だったら我慢できなかった」といっていた。物語の中で唐突に出てくる言葉であるため、違和感がすごいのだが、好きな言葉として挙げられていることが多いため、とても実感として理解できるので…

海外で働く

大きな企業において海外で働くことの悪い点に、個人に会社の責務を負わせるということがある。規模が小さければ、小さいほど、組織力は小さくなり、個人の能力の割合が高くなる。ただし、責務は個人の能力を負わせてはいるが、会社の看板を背負っているため…

逆境

何かの選択をする時に、何となく「おもしろそう」な方を選ぶ。その選択をする際の自分の一つの癖に、逆境を楽しむということがある。中学校の時に、何かの漫画で「人生を楽しむ秘訣は、逆境を楽しむことにある」と書かれているのを読んだ。今では漫画の題名…

テーマ

論文を書く際には、テーマ決めが重要になる。それは教授から与えられたり、自分で考えていったりするのだが、テーマを決める時点で論文の半分以上が決まってくるほどとても重要である。データを恣意的に捻じ曲げ、結論に沿うように、過程を変える報道などを…

タイプ

幸いなことに、女の子を紹介するよと色々な人からよく言われる。人格に対してある一定の評価をもらっているということで、とてもありがたいことではあるのだが、そういう時に一番困るのが、どんな人がタイプなのかという質問だ。改めて考えてみると、とても…

女子小学生のかかとについている車輪のあれ

先日公園を歩いていると、同じ姿勢を保ちながら平行移動してくる女子小学生に出くわした。最近よく見る光景だがどうやら靴のかかとについてる車輪のあれを使っているらしい。 梅の花が咲き始めた陽気な春を感じさせる公園で、楽ちんそうに滑りながら移動する…

願い

時を超えて語り継がれる言葉や物語には、語りつがれるだけの力がある。何が直接的に人の心を動かすのかは分からないが、語り継がれた分だけそこには、時を経ても普遍的に共感しうる何かがあるのだろう。媒体は口伝であったり本であったり、時には建物であっ…