川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

小言

仕事をし始めて数年は、お前の言っている事が分からないとよく言われた。物事の論理が繋がっていないのだと。Aの結果からBをすっ飛ばして、Cに行っている。それを自分では不思議に思っていた。なんで分からないのだろうか。Aが起きればCが起きのるのは当然の…

暗がりで蠢く

人からすれば小難しいと思われる事柄を考えて、ここに記載している理由はたった一つ。自分の身を守るためである。 夏目漱石の草枕の冒頭に有名なセリフがある。「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。…

恋愛

元来恋愛が苦手である。短期的な恋愛がうまくいくためには、ある種わがままの押し付けあいを程よく行う必要があると感じている。何かの欲望を相手に押し付けなければ、物語は始まらない。図書館で同じ本を取るために、手と手が触れたとしても、この本が面白…

煙草

結婚を考えている女性の条件に挙げられているのが、煙草を吸わないということをよく耳にする。煙草など百害あって一利なし。吸っているだけで健康を損なうなど言語道断。お金もかかるし、吸うことの意味が分からない。本人の体調を考えるとやめてほしいと思…

二元論

幸せになりたいと誰よりも思っているはずなのに、常に佳境に立っている。平穏を手に入れるがために、苦難を歩んでいる。心静かに過ごすためには、何よりも先に動じなければいけないと思っている。少しは苦労を経て、人の感情が理解できる大人にはなったと思…

大人

自分の足で立って生きるかどうか。常にそれは生きていくうえでの命題であったと思う。今まで生きてきた中で、もうどうしようもなく逃げ出したいと思うことが数回あった。辛く、寂しく、孤独で、不安で、誰にどう伝えていいかもわからない感情を抱えて、それ…

孤独

人はどういうときに孤独を感じるのだろうか。いろいろな瞬間がある。無人島に1人ぽっちのとき。クラスで一人だけぽつんと席に座っているとき。場面的には、個として存在しているイメージが漠然と思い浮かばれるが、個人的には物理的に人とのかかわりがあった…

あり

2週間のホテル生活の中で部屋の中にありを目にする。とても小さいやつだ。多くはないが、決して少なくはない。仕事をしているときに視界に入ると、集中力が切れてしまうのと、体に上ってくると少しくすぐったいが、生活の上でそれ以上の差し障りはない。触覚…

缶詰生活

海外に来ることになって、初めて2週間のホテルでの隔離生活を行っている。俗に言う缶詰生活というやつであろう。赴任したてで知る人もおらず、在宅勤務とは名ばかりのただゴロゴロするだけの生活である。 思えば一回やってみたいことの一つではあった。何を…