川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

缶詰生活

海外に来ることになって、初めて2週間のホテルでの隔離生活を行っている。俗に言う缶詰生活というやつであろう。赴任したてで知る人もおらず、在宅勤務とは名ばかりのただゴロゴロするだけの生活である。

 

思えば一回やってみたいことの一つではあった。何を言われるでもなく、ただ同じ部屋に2週間こもる生活。別に日ごろから自粛しているような行動であるため、そんなに不自由を感じはしないが、変わることといえば気分転換にコンビニに行けないことと、ホテルが全面禁煙であることくらいである。特に文句はないのだが、タバコくらいは吸わせて欲しい。

 

何をやるわけでもないし、時間も有り余っているので、ブログを始めることにした。誰に伝えたいことがあると言うよりは、常日頃自分が考えていることを文字として残すことで、その内容の傾向と、書く文章の調子を知りたかったからだと思う。

 

友人夫妻で海外にでて、現地での生活の様子や食事などについてブログを書いている人がいる。駐在員夫妻として夢のあることだ。ただ、どうしてもそのブログを、自分自身がもつ色眼鏡を通してしか受け取ることができないのは、僕の性格の悪さの理由と言っていもいい。ひねくれている。笑って幸せそうな人を見ると、それと同じくらい不幸せな人がいると思ってしまう。ただそれだけの話だ。

 

川を枕にして石で口をそそぐ。自分の頑迷な性格を分かったままに、分かったとしてもそうとしか生きられなかった自分が、何に対してどのように感じ記述していくのか。気の向くままに思ったことを書いていきたいと思う。