川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

表裏

ここにもたびたび書いているが、広義でとらえると同じ現象ではあるのに、コインの表と裏のように使われている言葉がある。「毒」と「薬」。薬の効用はさまざまあるため一概には言えないが、病気に抵抗をつけるための適切な摂取量の「毒」を「薬」という。温…

原点

毎年一回小学校の友達との飲み会かある。3人のうち2人は、中学校一緒であるからなんとなくわかるのだが、1人は小学校5、6年生の時の付き合いのみである。大学のときに不意に会いたいと思い、正月に連絡した。その流れは今も変わらず、1年に1回会うことを続け…

異物

元来が無口な人間である。誰かと会話をすることよりも、無言で雲を見つめることのほうが好きである。今雄弁に語っていることは、自分の内面や物事の構造を言語化することで、考えを発展していけると思うから、しゃべれるようになっただけで、別におしゃべり…

無邪気

子供から無邪気な目で見られた時、大概の場合大人は対応に窮する。感情の種類が少ない子供にとって、世界とは知らないもので満ちていて、複雑なしがらみを知らないため、相手の立場も気遣わない純粋な疑問を投げかけることができる。一人の大人が抱える悩み…

予定調和

ユーモアには、人の予定調和を崩すことが必要である。ピンと張った緊張感の中で、想像の斜め上をかっとんでいく潔さが必要である。昔トリビアという番組で、偉い学者先生たちがお笑いを考えたときに、何が最も面白いですかという質問に答える、トリビアの種…