川を枕にして石で口をそそぐ

日々曖昧にしている感情を言葉にする独り言のようなページです

2022-01-01から1年間の記事一覧

痩せ我慢の説

福沢諭吉が勝海舟に出したとして、知られる痩せ我慢の説という言説がある。勝海舟が、江戸城の開城に際して、反抗を見せることなく明け渡すことにした、顛末に対しての福沢諭吉の批判である。その中で、「立国は私しなり、公に非ざるなり。」と述べている。…

衝動に支配される世界

最近若者を手厚く気遣う熟練の人々という構図をよく見る。すぐ何かあればパワハラと認識され、過剰なほどに優しさを意識して接する。わりと上の世代と関わることが多いのだが、その丁重さにはむずむずとしたなんとも言えない感情がつきまとう。そのなんとも…

グルーブ感

音楽を聴いていると、たまにどうしようもなくなるくらいリピートをする曲がある。ラップでフロウと呼ばれる波のような乗り心地のある曲である。あまり歌詞がなくても構わないが、敷き詰められた歌詞に、グルーブに乗っているような響きがあるとなおさらいい…

利休にたずねよという小説の中で、千利休の話が出てくる。歴史小説というよりは、単純に筆者の考える才覚の鋭いものの成り立ちや行動・考えを一つの歴史舞台にあてはめているという印象を受けるので、純粋に小説といってよいと思う。千利休は心の奥底に美に…

怒り

最近怒りに対して折り合いがつかないと感じている。怒りとは自分の無力感に対して、行き場のない感情が出るためだと聞いたことがある。たしかに無力感は感じている。やる気のないじいちゃんと二人で働いており、逃げ場はなく、否応なしに仕事を引き受けざる…

意味

自分の特徴はおもしろさを求めることにある。自分にとっておもしろさとは、俯瞰的に見た時の違和感であり、他の人との違いであり、多種多様なものである。ある意味それは自分自身に大喜利を課しているようなもので、今の状況や感情や立場をキャッチーなフレ…

平坦な道

退屈な人生をもとめている。誰よりも平凡なささやかな家庭を持つために、努力をしてきた。雨が降ろうが槍がふろうが、世界が核戦争の渦に巻き込まれようが、動じることのない確固たる意思を持てるように、自分の中にフラットな平凡さを持てるように生きてき…

上昇志向

よくわからない感情の一つに上昇志向がある。人を切り捨てでものしあがる。よく聞くセリフではあるのだが、あまり周りでそういう人をみたことがない。昔は、人の数が多かったから、自分の存在を示すかのように、上にいくことにより自分自身を証明したのだろ…

愚痴

自分の抱えている感情の中で、言ってもどうしようもないものは一般的に愚痴と言われる。ここに書かれているほとんどなど、論理的客観的に見せかけた愚痴であるのだから、少し感情面を存分にのせた愚痴を書きたいと思う。 最近前向きに女性と会うようにしてい…

性格の悪さ

出来るだけ、いい面も悪い面も拾うようにして、話を書くことを心がけてはいるのだが、オリジナリティとは偏見の積み重ねでできるものだという話を耳にした。偏見とは人に対して持つ自分の性格の悪さの集合体である。それなりのスペックでこの歳まで結婚出来…

上司

海外で囲まれているのは2回り以上の上司であった。建設業ではよく聞く話であるが、氷河期もあってか、40代の構成する働き盛りの人員が少ないため、今まで直属の上司は少し上か、大分上の人が多かった。建設業は過酷である。何も疑問を持たず、当然のように土…